



御祭神 大物主大神(おおものぬしのおおかみ)
三輪山が御神体。本殿が無い。
場所 奈良県桜井市三輪
大和国一之宮。官幣大社。
大物主大神は、大国主命(おおくにぬしのみこと)が国づくりに悩んだ際に降臨し、三輪山に祀るようにとの神託を下した。大国主命の幸魂・奇魂(さきみたま・くしみたま)である。大物主は、大国主の国づくりに協力し、国土開発の神として祀られた。
日本最古の神社のひとつ。
参拝者は拝殿から、禁足地との区切りを示す「三ツ鳥居」を通して山そのものを拝む。三ツ鳥居の起源は不詳で、本殿にかわるものとして神聖視されてきた。三ツ鳥居は拝殿の奥にあり、現在は見ることができない。
酒の神様としての信仰も集め、拝殿には大杉玉がかかっている。
境内には「巳の神杉」という樹齢400年余の杉がある。御祭神の大物主大神は蛇神に姿をかえられた伝承が「日本書紀」などに記され、白蛇は大神の化身として信仰されている。巳の神杉には白蛇が棲むとされており、蛇の好物の卵が参拝者によってお供えされている。
例祭の大神祭は崇神天皇8年の卯の日に始まったとされ、それ以来卯の日を神縁の日として祭りが行われた。このため、大神神社では兎が大切にされる。参集殿にある兎の置物を撫でると身体の痛いところを癒してくれる、願い事を叶えてくれると言われるようになった(なで兎)。
古事記に書かれている神代の時代の神社にぜひとも訪れたかった念願が達成できた。最古の神社は、奈良時代以降の神社とは少し異なる古代の様式が守られてきた。独特で面白かった。



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