明月院


悟りの窓

鎌倉市。臨済宗建長寺派。1380年建立。

 明月院の歴史は古く、始まりは平安時代。1159年に平治の乱で戦死した山内首藤俊通の供養として息子の經俊が明月庵を建てたのが始まり。
 約百年後の1256年、第5代執権北条時頼が出家のため最明寺を建立。最明寺は時頼没後に廃絶したが、その息子で第8代執権の時宗が最明寺後に禅興寺を創建した。
 1380年鎌倉公方の足利氏満から禅興寺中興の命を受けた関東管領・上杉憲方が寺院を拡大し、塔頭も建てた。この時に明月庵は明月院と改められた。
 従って、明月院の開基は上杉憲方とされる。開山は密室守厳(みっしつしゅごん)禅師。

 約2,500株のアジサイが咲く「あじさい寺」として有名。アジサイ以外にも花しょうぶ・ロウバイ・梅・桜・紅葉が季節ごとに美しく「花の寺」とも呼ばれる。
 本堂にある丸窓は「悟りの窓」と呼ばれる。窓からは本堂裏手に広がる美しい後庭園が見え、季節によって浮き上がる庭の景色が変化して趣深い。現実には、この窓から庭園を撮るための拝観者が長蛇の列をなしていて、私もじっと耐えて順番待ちした。

ササリンドウ
時頼公墓所
枯山水庭園
開山堂


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