平場の月


平場の月 朝倉かすみ 光文社 2018年

 作者は北海道小樽市で1960年に生まれる。40歳でデビュー。2019年「平場の月」で山本周五郎賞受賞。2025年に東宝系で映画化。土井裕泰監督。主演:堺雅人、井川遥。

 中学校の三年間同じクラスだった青砥健将と須藤葉子が、50歳になって、35年ぶりに出会うことから小説は始まる。それぞれが結婚を体験し、死別や離婚の結果、二人とも現在独身の中年の男女。お互いに辛い経験や悲しい経験をくぐり抜けた過去を持ち、一人寂しく静かに生きようとしているが、偶然に出会い、次第に惹かれあい、心から愛するようになっていく。
 しかし、青砥の願いを須藤は頑として受け入れず、最後まで結ばれない悲恋で終わる。

 「平場(ひらば)」とは、広辞苑によると「平地」の意。この小説の場合、「普通の場」を指す。平凡で目立たない普通の生活の中で起こった男女の愛の物語である。

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