


御祭神 素盞嗚尊(すさのおのみこと)
稲田姫命(いなだひめのみこと)
大己貴命(おおなむちのみこと)=大国主命
青幡佐久佐日古命(あおはたさくさひこのみこと)
場所 島根県松江市
高天原から降り立った素盞嗚尊は、八岐大蛇を退治し、稲田姫の命をお救いになった。
この時八重垣神社の地に、「八重垣」を造り、稲田姫をお隠しになった。八岐大蛇を退治した後に、ご両親の許しを得て、夫婦となり、宮造りされた。
素盞嗚尊は、新婚夫婦の希望に満ちた心持で次の歌を詠んだ。この句が日本最古の歌(歌謡)である。
八雲立つ 出雲八重垣 妻込みに
八重垣造る その八重垣を
(意味)雲が幾重にも湧く出雲の地で、妻との新居に良い場所を見つけた。妻のために垣根を幾重にも造ろう。
縁結びの神として信仰される。
境内には、連理玉椿(れんりのたまつばき)という椿の木がある。別名を夫婦椿と言う。元は2本の木だった椿がくっついて1本の木になったもので、境内に三本ある。
資生堂の愛用者組織「花椿会」は、この玉椿の名木にあやかり、美容調整のご神徳を授かるために命名された。
また、鏡の池の縁結び占いが有名。池に占い用紙を浮かべると、ご神託が浮き出るとともに、紙の上に硬貨をそっと乗せ、用紙が沈むのにかかる時間と場所でご縁を占う。
<補足> 八重垣神社の由緒には、稲田姫命と記されているが、「古事記」では櫛名田比売(くしなだひめ)、「日本書紀」では奇稲田姫(くしいなだひめ)、稲田媛(いなだひめ)、眞髪觸奇稲田媛(まかみふるくしいなだひめ)と表記されている。
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