



鎌倉市。臨済宗建長寺派 大本山。正式名称は「巨福山建長興国禅寺(こふくさん けんちょうこうこくぜんじ)」。日本で最初の禅を修行する大道場。鎌倉五山の第一位。
建長5年(1253年)鎌倉幕府第5代執権北条時頼によって創建された。
開基(かいき) 鎌倉幕府第5代執権北条時頼
開山(かいさん) 蘭渓道隆(らんけいどうりゅう)禅師、大覚禅師
最初の門である天下門には「天下禅林(てんかぜんりん)」の文字が掲げられている。「人材を広く天下に求め育成する禅寺」の意味。
境内に入ると、三門、仏殿、法堂、唐門、方丈、庭園などが一直線に並んでいる。三門の横に鐘楼がある。鐘楼にかかっている梵鐘(ぼんしょう;釣鐘)は建長7年(1255年)鋳造した鐘で国宝。
三門は三解脱門(さんげだつもん)の略。「空・無相・無作(むさ)」を表し、この門をくぐることによってあらゆる執着心から解き放たれることを意味する。
三門と仏殿の間には柏槇(びゃくしん)の古木がある。これは開山蘭渓道隆が中国から持ってきた種子をまいたと言われている。樹齢約760年。禅寺を象徴する樹木。
仏殿は建長寺の本尊・地蔵菩薩を安置する。今回の訪問(2025年11月)では回収工事中で拝観できなかった。2027年8月まで工事は続くそうだ。
住職が説法する法堂(はっとう)には釈迦苦行像、千手観音菩薩が祀られている。天井には水墨の雲龍図が掲げられている。日本画家小泉淳作の作品。
唐門は1628年に東京・芝・増上寺で徳川秀忠の妻 お江の方(おごうのかた)の霊屋の門として建てられた。その後、1647年に建長寺に寄付され、方丈の正門として使われた。
「無限の清風」 大覚禅師が好んだ言葉。
「福山は揮て(すべて)松関(しょうかん)を掩(と)じず 無限の清風来りて未だ已まず」→ 一切の制限を無くし、ただ清らかな風のみを感じれば心は解放される。修行者にも一般の人にもあらゆる人に対して福山はいつでも門戸を開いている、という意味。
幸せは開かれた心にのみ舞い降りる。閉ざされた心に無限の清風は入れない。現代では意識して依存から離れ、囚われた心を解き放つ時間が必要。
自分の心を開放し、多くを受け止められる人になりたい。
心の窓を開いて「無限の清風」を感じてみては如何でしょうか (建長寺HPより)
「無限の清風 幸せ御守り」を授かり、私は妻に、妻は私に、お互いが贈りあった。私はスマホにぶらさげた。龍が玉を抱え無限の清風の中を飛んでいる。







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