
国宝の城。場所は島根県松江市。
全国に12ある「現存天守」のひとつ。現存天守とは、江戸時代までに建てられ、修復されながら現在まで残っている天守のこと。
1611年に堀尾吉晴により築城された。関ケ原合戦の戦功により出雲隠岐24万石加増、浜松より移封された。その後は、後継ぎができなかった関係で、堀尾氏、京極氏の藩主が改易となり、1638年に信濃松本藩から松平直政移封。以後、明治まで松平家が出雲国を治めた。
現存天守だけあって、すべて内部は板の間、階段は急階段だった。戦のための拠点であり、装飾はほとんど無く、機能重視の空間だった。
明治時代に「廃城令」が出され、不要な城は廃城と通達され、大蔵省の財産になった。取り壊し・移築にも莫大な費用がかかるために、無用の長物として、超低価格で払い下げられた。松江城天守は、当時180円で払い下げられた。現在の価格でおよそ360万円という信じられない低価格。
旧松江藩士高城権八や豪農勝部本右衛門親子らの尽力によるとのこと。
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