熊野大社


御祭神 伊射那岐日真名子 加夫呂伎熊野大神 櫛御気野命
    (いざなぎのひなまご かぶろぎくまのおおかみ くしみけぬのみこと)=素戔嗚尊(すさのをのみこと)
場所  島根県松江市八雲町
社格  出雲国一宮、国幣大社

 素戔嗚尊が八岐大蛇を退治し、定住した地とされる。
 素戔嗚尊は出雲の神のなかでも大神と崇敬され、その住まいは「厳神の宮」と讃えられた。
 素戔嗚尊は火おこしの方法を伝えたといわれ、秋には「鑽火祭(さんかさい)」が行われる。出雲大社宮司である出雲国造(いずもこくぞう)の代替わりでは、熊野大社の鑽火殿でおこした神火でご飯を炊き、お供えする。

 由緒によると、神が鎮まるのに相応しい処を「熊」と名付けて聖地とみなしている。神=クマ=カミであり、さらにクマが転じてクモともなる。
 熊野大社の南方にあるこのあたりで最も高い山(610m)は、かつて熊野山と呼ばれ、熊野大社の元宮があった。現在の名称は天狗山と呼ばれるが、これも天宮山と書かれていたものが変化したと考えられる。

<補足>
 和歌山県南部にある熊野三山(熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社)は、全国に約3千社ある熊野神社の総本社であり有名。
 出雲国の熊野大社から紀伊国に勧請されたという説と、全く別系統とする説がある。


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