「蜻蛉」の読み方はいろいろある。とんぼ、とんぼう、かげろう、せいれい、あきず、あきつ等。
トンボはトンボ目(蜻蛉目;せいれいもく)に属する。一方、カゲロウはカゲロウ目(蜉蝣目)に属するので、別の昆虫である。
従って「蜻蛉」という漢字は、全く別の生き物の読みを持つ変な漢字である。
広辞苑でそれぞれの虫を引くと、漢字としては以下のように書かれている。
とんぼ・・・蜻蛉、蜻蜒
かげろう・・・蜉蝣、蜻蛉
カゲロウに関して、「蜻蛉」はトンボという読み方もあり、まぎらわしいので現在では「蜉蝣」と書くことが多い。
カゲロウの寿命は数時間から数日ととても短命である。幼虫期間は1年くらいなのに、成虫になると長く生きられないため、はかない命を象徴する昆虫である。一方、トンボの成虫は、約2か月生きる。幼虫期間は1~3年。
カゲロウは成虫になると、口の機能が退化してしまい、エサを食べることができない。トンボは成虫になってもエサを食べる。
8月下旬の庭でカゲロウを見た。


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