
(1)ピカ

ピカは、雌のセキセイインコで1995年に、近くの小鳥専門店から購入した、我が家のペット第一号だった。
私は子供の頃、何回か手乗りセキセイインコを飼ったことがあるので、飼い方は慣れていた。
しかし、鳥も個体ごとに性格が違い、ピカはとても気性が荒い鳥だった。鳥かごから出して、手や肩などに乗せると、人の肌や服に強くかみつく。それが痛いこと、痛いこと。場合によって出血した。
だから、鳥かごから出すときは、家族みんな恐る恐るで相手をした。
ピカが我が家に来た(1995年)後に、息子の希望もあり、犬のジュディ(1997年)、猫のエル(2000年)と家族が増えたが、長老であるピカの威厳は全く衰えることは無かった。ジュディやエルを恐がることは皆無で、近くによると鳥かごの中から威嚇していた。
ピカはインコ科の猛禽属だったと思う。



ピカを鳥かごから出すときは、耳たぶをかまれる(とても痛い)ので、頬かむりをして相手をしていた。

おばあちゃんでありながら、常に勇敢な戦士だったピカちゃんよ、永遠なれ!
(2)チャボコ

チャボコは、1998年6月のある日、どこからともなく我が家の庭にやってきたニワトリの雌だ。これまで、どこにいて、誰に育てられたきたのか、全く分からない。
そのまま我が家の庭に居ついてしまった。




私は、ニワトリを飼うのは生まれて初めてだった。勝手に住み着いたことに驚くと同時に嬉しかった。
ニワトリ用の餌を買ってきて、与えた。そのうち、卵を産むようになり、生みたての卵は息子の朝食のおかずになった。
我が家に来て2か月が経ち、家族の一員のように思えたある日の夜に、庭で動物の大きな叫び声が起こった。
翌日、チャボコは居なかった。
のら猫も徘徊する庭で、鳥小屋にも入れずに飼ってしまった自分の無策を悔いた。
チャボコ。すまない。安らかに眠ってくれ。
